転職は、新たな社会人生活をスタートさせる良い機会だ。しかし、全ての人間がスムーズに新たな職場で活躍できる訳ではない。転職した際、モラハラを受けてしまうケースが少なくないので、注意しなければいけない。

　モラハラとはモラルハラスメントのことで、精神的ドメスティックバイオレンスとも言われる。つまり言葉や態度で相手を精神的に追い詰め、萎縮させるのだ。主な手順としては、孤立させて不安定な気持ちにさせ、人格の否定や怒鳴るなどの過激な言動を繰り返す。このように軽蔑されるような毎日を送っていると、人は誰でも落ち込む。特に転職した際は下っ端から仕事を始めることが多く、しっかりと対応してもらえれば問題ないが蔑むような態度をとられることがあるのだ。上司の性格の問題もあるが、人間は基本的に人より優位に立ちたいと思っているのでこのような態度をとる人もいるのだ。

　厄介なのは、言葉や態度というのは記憶には残るが記録には残らないので対処が難しいことである。しかし、対処が難しいからと言ってされるがままにハラスメントを受けていると精神的な病気に陥ることもあり、最悪退職することになる。それを防ぐには、モラハラをされにくいような言動を心掛ける必要がある。自己主張のなさそうな弱い態度に出ると、何か厳しい言葉を言っても反論してこないと思われるので改善する必要がある。仕事の効率が悪かったり、社会人としての常識が無い場合も色々言われやすいので注意が必要だ。